自分と組織とプロダクトの成長に向き合った3年間の軌跡
2020年入社
2020年サイバーエージェントに新卒入社。「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」のクライアントエンジニアを務める傍ら、Craft Eggの活性化やSGE(※)のエンジニア採用も担当している。
※サイバーエージェント ゲーム・エンターテイメント事業部の略
文化、プロダクト、成長。
3つの軸で希望にマッチしたのがCraft Eggだった
ゲーム業界を志した理由を教えてください。
学生時代は高等専門学校で情報工学を学ぶ傍ら、趣味でゲームを制作していました。当時はエンジニアのカンファレンスやハッカソンなどに参加することが楽しくて、日本全国のイベントに足を運んでいました。その中で、サイバーエージェントが主催する学生向けのハッカソンに出会いました。
そのハッカソンでご一緒したサイバーエージェントの先輩方のエンジニアリングや仕事への熱量と、仕事を楽しんでいる姿がとても印象的で「このような方達と一緒にゲームづくりをしたい!」と選考を受けることを決めました。
Craft Eggに入社したきっかけを教えてください。
Craft Eggへの配属を志望した理由としては3つほどあります。
1つ目は、多くのお客さまに愛されている「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」(以下、ガルパ)を運用するCraft Eggの「ユーザーファースト」という文化の中に身を置いてみたかったということ。2つ目は、自分自身が学生の頃から「ガルパ」のようなキャラクターコンテンツが大好きだったということ。そして3つ目は、「ガルパ」のような大規模なタイトルの運用を経験し、いずれ新規開発に携わる際にも活きるような、リリース後の運用を見据えた実装スキルを身に付けたいと考えたからです。
会社の文化、運営しているプロダクト、そしてエンジニアとしての成長という3つの軸で、自分の希望にマッチしたのがCraft Eggでした。
実際に入社して感じたのは、会社全体がコンテンツ愛に溢れているということ。「ガルパ」はもちろんですが、コンテンツ全般への造詣が深かったり、何らかのコンテンツに対して熱量の高いファンだったりと、オタク気質なメンバーが多いんです。コンテンツ好きとして共通言語が多く、一緒にお客さまの視点になって話し合えるところが好きなところですね。

トレーナー業務で得た「自分以外の視点」
現在の仕事内容を教えてください。
「ガルパ」のクライアントエンジニアとして、アウトゲームを中心に開発しています。私の役割は、お客さまに届けたい体験をもとにプランナーが立てた施策や機能の仕様を、デザイナーやサーバーエンジニアなどの開発メンバーと協力して実装し、形にすることです。
特にこの1年は「ガルパ」6周年の超大型アップデートに向けた新規機能の開発や既存機能の改修に集中して取り組んできました。経験したことのないような物量でしたが、なんとか開発をスムーズに進められ、今はリリースに向けたブラッシュアップを重ねているところです。
この3年間で転機になったことや成長できたなと思う経験があれば教えてください。
転機になったのは2年目の時に、それまでに担当したことがないような大きな機能の実装を任せていただいたのですが、それを最後までやり遂げることができなかったことです。
プロジェクトにとっても目玉となるような施策だったのですが、自分の力不足で実装しきれず、最後の仕上げを先輩に巻き取ってもらう結果となってしまいました。任せていただいたことが嬉しかった分、最後までやり遂げられなかったのは本当に申し訳なかったですし、悔しい思いをしました。
その失敗以降「品質が高い設計」の解像度が上がり、改修しやすい設計を意識したり、勉強会でより良い設計方法を学んだりと、エンジニアとしてのスキルを向上させることができました。
今振り返ると「こう動けばよかったな」とか「あそこの考慮が足りなかったな」とか、1年前の自分に対して思うところが色々あるので、この1年間での成長を実感しています。今は「ガルパ」6周年の超大型アップデートの主要機能のうちの一つを任せていただいているので、お客さまに最高の形で届けられるように最後までやり切りたいです。
もう一つ自分の成長に繋がった経験を挙げるなら、これも2年目に任せていただいた新卒のトレーナー業務です。
1年目は「自走できるようになる」を目標に置いて、まずは自分が一人前のエンジニアになることに集中していたので、2年目以降は自分の範囲だけでなく、チームやプロジェクトにまで視野を広げたいと思っていました。
そんな中トレーニーをもち、彼の成長に向き合っていると「彼が目標を達成するためにはどういうアクションを設定すべきか」「彼がチームにいい影響を与えるには何をすべきか」と自分事として考えるようになりました。2年目になったからといって、すぐに視野が大きく広がるわけはないのですが、トレーニーをもったことで少なくとも「自分以外の視点」で自然と考えることができるようになりました。
トレーニーをただ成長させようとするのではなく、一緒にどう進むかを考えながら過ごした1年は、僕自身も大きく成長させてもらったように感じます。


横串活動はリーダーシップを鍛える絶好の機会
豊田さんは、Craft Eggの活性化やSGEの採用活動などにも積極的に参加しているイメージがあります。
そうですね、活性化や採用といったプロジェクト業務以外の横串活動にも、積極的に手を挙げ参加するようにしています。
自分がいる会社や組織をより良くしていきたいですし、そこで自分も含めたメンバーみんながそれぞれのバリューを発揮できるようになれば、会社の事業成果にも繋がると考えているからです。
さらに、活性化や採用など目的の異なるプロジェクトに主体的に関わることで、組織が目指す状態に対して戦略を考え実行する力を培い、将来的にはそのリーダーシップをプロジェクトでも発揮したいという思いもあります。普段接点のない他の子会社の方と働ける新鮮さも、横串活動のいいところですね。
この3年間様々な活動の目標や課題に向き合ってきて、何かアクションを決める際に「そのアクションの先にどのような効果があるのか?」と徹底的に考える癖がつき、仕事に対する姿勢も良くなったのではないかと思います。
3年間を振り返って、特に「ゲーム業界に入ってよかったな」と思った出来事があれば教えてください。
「出来事」として挙げるのは難しいくらい、ずっと楽しいです(笑)。大変なことや失敗することもありますが、全ての経験が自分の成長につながっているという実感を強くもてているので「失敗も成功も含めて楽しい」と思えます。そういう意味では常に、この業界とこの会社に入って良かったと思っています。

自分の存在が組織にとってもプロダクトにとってもプラスになるように
これからCraft Eggで挑戦したいことはなんですか?
技術力でチームを支え、引っ張っていくような存在になりたいです。
そのために自身の設計スキルを磨くことはもちろんのこと、常にいかに開発の質を上げ、お客さまによりスピーディかつ安全に良い体験を届けるかといったことを考え続けたいと思います。
また、これまで横串活動を通して培ってきたリーダーシップを、プロジェクトでも発揮して「自分がいることで組織もプロダクトの品質も良くなる」といった頼られる存在になっていきたいです。
